2017年1月20日
スタジアムジャンパー、即ちこれ「スタジャン」
90年代のヴィンテージブームの時には古着のスタジャンの価格は釣り上がり、2017年の現在ではスラックスやハットなどとのコーディネートに使われるなど、総じて人気の高いアイテムではないでしょうか。
今回はそんなスタジャンをご紹介いたします。
スタジャンは、メルトンのボディにレザーの袖、というのが基本のスタイル。襟付き、襟無しとありますが、多くの方が想像されるのは、襟無しの方でしょうか。
筆者が今回購入したのは襟付き、着丈も長めのタイプです。
サイドスタイル。コントラストがハッキリとした配色ですが、襟と着丈のおかげで何処か大人びた雰囲気を持っています。ワッペンなどの装飾がなく、刺繍だけというのも絶妙な味付けです。
バックスタイル。スタジャンという言葉では少し説明不足さえ感じさせるような、スッキリとした後ろ姿ではないでしょうか。
この着丈ですと、ポケットの位置が嬉しいです。
使い込みによって少し垂れ下がった縁が味わいになっています。
メルトンのグリーンは深みと明るさを持った良い色です。
ボタンは同色のメッキですが、所々剥げた部分がこの服が過ごした時間の長さを物語ります。
刺繍はローラだよ。
名前を刺繍するのが普通だったので、本当にローラちゃんが着ていたものなのです。すなわちレディースサイズ。
袖口はボーダーのリブです。一色では単調になりそうなところに、心地よいリズムのアクセントが効いてます。
レザー部分は、オレンジがかったイエローです。所々剥がれた部分がありますので、しっかりとケアしようと思います。
ケアタグ。メルトンと裏地のみの品質表記、レザーについては自分で手入れできなければ、ベルゲンストリートのクリーニング屋に手紙ちょうだい。だそうです。時間の流れが緩やかだった事が伺えます。
ヴィンテージブームの頃は高くて涙が出たが、今ではだいぶ落ち着いたとの事。筆者もお聞きした値段では到底購入する気にはなりませんが、自然な価格になった、という事でしょうか。
ブームが加熱している途中、ブームが収束し急落している時というのはやはり不自然さが伴うものではないでしょうか。できるだけ筆者は不自然さのない洋服を選びたいと考えております。
余談ですが、ラッピングの際にオーナーが思わず「傷だらけのローラ」と口走った後、一拍置いてから「いや、そんなに傷ないっす」と訂正されていたのが印象的でした。
現在では価格も落ち着いたスタジャン。様々なブランドもリリースをしていますが、味わいのある、ストーリーを感じさせるスタジャンは、やはり古着ならではでないでしょうか。是非古着屋さんでスタジャンを探してみてください!
人気のミリタリーアイテム。ざっくりしたシルエットのM-65パーカー
Tam │ 中目黒
2016.12.16
鮮やかな色使いの刺繍がヒマラヤなナイロンジャケット
Gracier │ 江古田
2019.12.14
デザイン性の良さから人気の高いスウェーデン軍のジャケット。
PEG │ 十条
2017.3.9
ロックバンド・ブラックサバスのオフィシャルコーチジャケット。
RENGA CLOTHING STORE │ 高円寺
2018.3.2
モノトーンのオンブレチェック!柔らかい表情とコンパクトサイジングのジャケット
HIBIWA │ 都立家政
2019.1.7