2017年2月13日
古着ならではのカテゴライズの一つに、「レーヨンシャツ」があります。
レーヨンは元々、シルクを人工的に作ろうとしてできた糸で、その肌触りと質感が特徴です。
食感が楽しいのが食べ物ならば、触感が楽しいのが、このレーヨンシャツではないでしょうか。
今回はそんなレーヨンシャツをご紹介します。
たっぷりとしたシルエットの柄シャツ。レーヨンの生地は自重で垂れ下がりますので、いわゆる落ち感が生まれるシャツです。柄の雰囲気は、LAD MUSICIANっぽさを感じます。
サイドからのスタイルです。テロンとした生地感は実際に着てみると着心地が良いです。生地の動きを感じられる、インナーではなく1枚での着用が、ルーズシルエットのレーヨンシャツはオススメです。
バックスタイルです。ハンドペイントのような、ランダムが柄が躍っています。袖丈はジャストに近い、自然な丈ですので、ルーズでありながら程良さを保っています。
襟元のショット。写真からわかる通り、比翼の仕立てなのですが・・・
上半分が比翼で、下半分はボタンが剥き出しになっています。下半分が比翼になっているのであれば、フェイクでポロシャツのようなスタイルにしたかったと理解できるのですが、上半分だけのボタンを隠したかったのは、どのような意図があったのでしょうか・・・。デザインと言われれば返す言葉はないのですが、なんとも不思議なディテールです。
大振りの胸ポケット。ポケットが大きい為、大きく落ち感が生まれています。ルーズな雰囲気に拍車をかけるお気に入りのディテールです。
柄のアップ。
飛ぶ鳥のシルエット、稲妻、見る人の精神状態によって何を描いたものか変わってくるような柄ですね。全体に散りばめられた不思議な柄ですが、モノトーンでまとめられている為、奇抜になりすぎない、絶妙な平衡感覚のシャツです。
ブランドタグとサイズタグ。エンブレムのデザインのブランドタグが神々しいです。シャツ自体のヌケ感とはちょっとベクトルの違う格好良さが面白いタグですね。サイズはXL、香港製。
ビンテージのレーヨンシャツは人気も高いが故に、高額になりがちなアイテムですが、年代が下がってくると共に、デザイン性も高くなり、面白いシャツを手に取る事ができるようになるのではないでしょうか。
一度袖を通してみると病みつきになる着心地は試してみる価値がありますよ。 ぜひ古着屋さんで人気のアイテム、レーヨンシャツを探してみてくださいね。
今回のレーヨンシャツを購入させて頂いた恵比寿の「RUMHOLE beruf」さんは、デザイン性の高い、厳選された良質の古着が並んでいます。是非一度足を運んでみてください。
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