2017年1月16日
使い込まれた物が生み出す表情は、そのオーナーの性格や個性によって、変わってくるものではないでしょうか。
今はwebで洋服の正しい取り扱い方やメンテナンスの仕方が簡単に調べられる時代ではありますが、煩わしいと調べない人もいるわけですから、やはりそれぞれ表情も変わってくるのではないでしょうか。
さて今回はおなじみの「PENDLETON」のチェックシャツをご紹介いたします。
PENDLETON(ペンドルトン)は設立100年超の老舗ブランド。元々は毛織物のメーカーでしたが、アパレル部門へと手を広げ、20世紀初頭には実用品だったウールシャツに、カラーとパターンを取り入れたバージンウールシャツを生み出したのです。
こちらのシャツは100%ヴァ-ジンウールのシャツにだけ冠される「Sir Pendleton」のシャツです。
一見涼し気な配色に見えますが、ホワイトのベース部分が生成りに近い黄みがかったカラーの為、深みのある色合いに感じられます。
バックからのスタイル。かなり細身のサイジングです。
端整かつ、清潔感のある表情ですね。触れてみて驚いたのは、その生地の質感です。ウールにもかかわらず、麻のような質感です。着込んで洗濯を重ねた為に、生地の油分が抜け、このような質感になっているとの事。
タイトなサイジングも縮みによるものかもしれません。これが着込まれた服の面白いところではないでしょうか。
全体の風合いに溶け込んでいる、色のチョイスが絶妙なボタンが配されています。
ポケットもチェックの柄を合わせて縫製された、確かな作りです。
生地にはチェックの柄に重なるように綾目が感じられ、味わい深い生地に仕立てられています。
所々に小さなダメージが見られます。全体的には上品なイメージのシャツなのですが、生地の質感と、少々のダメージが服の性格を複雑なものにしています。
ブランドロゴです。
前述の通り、「Sir Pendleton」と、それを裏付ける「100% VIRGIN WOOL」の表記。
MADE IN USAです。Sサイズが洗濯で縮んで、自分の肌のように感じられるサイズ感に仕上がる・・・。古着における奇跡といいますか、良きシャツに出会えたなと感じます。
シンプルにドライオンリーの表記。前オーナーが、しっかりとこの表記を読んでいたかどうかは、今となっては知る由もありません。
ウールシャツと言うと、着ることができるシーズンが限られそうに思えますが、色合いや質感から考えると、暖かくなってからでも1枚で着ることができる、お得なアイテムであることもポイントが高いかと思います。
古着でも人気が高いペンドルトンのシャツ。歴史も長いが故に、アイテムの数も多く、古着屋さんで見かける事も多いと思います。その中からお気に入りの1点を探す楽しみ、見つかった時の喜びは古着が好きで良かったなと思える瞬間の連続です。そんな素敵な出会いが待っているかもしれない、古着屋さんに是非遊びに行かれてはいかがでしょうか。
購入したTEKITOU CLOTHINGさんでも、ペンドルトンは勿論、気の利いたチェックのシャツも豊富にピックされています。是非チェックしてみてくださいね。
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