2019年9月25日
古着屋さんに並んでいるアイテムを眺めていると、明らかに他のものと違った雰囲気を備えているアイテムが並んでいることがあります。
筆者はファッションにおいて「オーラ」などという言葉は避けたいのですが、そういった意味ではやはりオーラというのはあるのかもしれません。
今回はそんな存在感に思わず手が止まったシャツをご紹介いたします。
経年が生み出すフェードの美しさ。
淡く優しい色合いに変わりつつも、歴史の重みを伝えるかのような雰囲気。ミリタリーのシャンブレーシャツです。
サイド&バックスタイル。
上半分はほとんど色が抜けてしまっていて、裾のサックスカラーとのグラデーションが生まれています。サイジングはかなりジャストな感じで、スタイリッシュにまとめられそうです。
襟元のダメージ感もすこぶる良いですね。
有機的なリペア痕。
糸の見え方がちょっとゾワゾワっとします。わざとこのような縫い方をしたのか、と思わせるような特徴的なリペアの痕ですね。
大きめな胸ポケットと、その上にはステンシルで「TILL」の文字。ティルさんですかね。ティルアングレイ。
背中にもTILLの名前がありますが、こちらはステンシルを使用せずにハンドペイントでしょうか?文字の滲みが味わい深い仕上がりです。
ボタンはプラスティックで大きめのサイズ。深みのあるブルーが特徴的なボタンです。
いわゆるヴィンテージのマチ付きのシャツ。
ホワイトのラインがさりげなく格好良いと思います。
経年が産み出すスレのダメージ。あえてリペアをせずそのまま楽しみたい破れです。ところどころの汚れもまた芸術的です。
襟の裏にはミリタリーの物ということで、サイズとCONTRACTナンバー。年代も検索で調べられたりするようですので、気になる方は気になるポイントですよね。
古着屋さんで買い物をする時は、いくつかで迷って、それを絞り込んでいくという事が多いと思いますが、ことこのシャツに関しては、他のシャツを試着しても霞んでしまうくらいの圧倒的な存在感でした。
これがヴィンテージがもつオーラだと言われると、否定できないです、ハイ。
ヴィンテージのアイテムも数が減ってきていたり、さほど昔程の人気がなかったりと、古着の楽しみ方が多様になったせいも手伝って、ヴィンテージのアイテムを手に取らない方も増えているのではないでしょうか。
ですが一度その存在感を見てみると、古着の世界の奥深さが垣間見えると思いますよ!
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