2017年2月4日
小学生の頃、風景画を描いている時に、建物の窓を水色に塗って先生に怒られた事はありませんか?確かに窓の色は水色ではありませんね。透明ですから部屋の中の色が透けて映っているはずなのです。それでも窓の色が水色なのは、室内から綺麗な空が映った窓を見て、覚えていた色なのかもしれませんね。まぁ本当は多分絵本とかで覚えたんでしょうけど。
という事で、今回は空の色を想わせる、ターコイズカラーの古着をご紹介します。
ターコイズカラーのコーズのアワードジャケットです。
美しい褪色、古着の味わいが迸る表情ではないでしょうか。
白とターコイズの2色で構成されているのにも関わらず、単調になっていないのは、褪色や汚れ、ダメージが作り出す表情ゆえです。
サイドからのスタイルです。アームホールがふっくらしたシルエット。
肩のあたりの褪色は、降り注ぐ太陽の光を想像させます。
バックスタイルです。バッファロー州の刺繍が施されています。
2トーンのデザインは、カジュアルさの中にも上品なテイストを加えています。
襟付きのコーデュロイのスタジャンは古着でも多く見つかるスタイルですが、派手な配色な物もあったりと、お気に入りの1枚を探すのが面白い服ではないでしょうか。
襟裏は白いコーズに切り替えられています。微妙に畝のピッチが異なっているのが面白いディテールです。
褪色・スレの上に汚れのレイヤード。好みが分かれるところではあるでしょうが、筆者はこの風合いが愛おしく感じられます。
各所にデニムのようなアタリや色落ちが見られるジャケットは50年代くらいのアイテムとのことです。
右胸にはワッペン痕。色のコントラストが美しく、元のカラーがかなり青みが強かった事が分かります。時間の流れが、ブルーをターコイズに変えてくれたのですね。
マイク君が着てたジャケットのようです。ポップコーン。
左胸の文字のワッペンは残っています。このワッペンが別の色だとかなり趣きが変わってしまいますね。2トーンで潔く作られている事に敬意を払いましょう。
裏地はダイヤのキルティング。中綿入りで、インナーを重ねれば真冬も乗り越えられそうです。
冬のグレーな景色の中に、一点美しい色を添えましょう。
ブランドタグです。王冠が輝いており、「park regal」の文字。堂々とした公園です。ロゴのフォントも荘厳な雰囲気を纏って、偉そうです。
ポケットの裏地には爽やかなシャンブレー生地が使われています。隙のない表情の裏に、ディテールで遊んでいるバランス感覚が面白いです。
配色、ジャスト感のあるさシルエット、刺繍やワッペンなどのデザイン、スタジャンの中でも年長者の雰囲気を装った、落ち着きのあるアイテムではないでしょうか。
スラックスなどとコーディネートすれば、更に上品なスタイリングに仕上がると思います。 コーデュロイタイプに限らず、様々な種類、シルエットのあるスタジャンは、一時期より価格も落ち着いて古着で探すにも、手の届きやすいアイテムになっているのではないでしょうか。ぜひ古着屋さんで袖を通してみてくださいね。
今回のスタジャンを購入させて頂いた恵比寿の「RUMHOLE beruf」さんは、スタジャンだけに限らず、厳選された良質の古着が並んでいます。是非一度足を運んでみてください。
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