2020年1月21日
2020年、当サイトでもぜひ数多くご紹介していきたいのが、「BORO」ボロ。本来は使い古して役に立たなくなった布を指しますが、古着ではダメージやリペアなどが目立つアイテムの事です。
着てて母ちゃんに怒られたら、大体ボロです。今回はそんなリペアが入ったデニムパンツをご紹介いたします。
テーパードが美しい細身のシルエットに、リペアとブリーチのスプラッシュが主張します。
ベースはLevisの509というモデル。80年代の型番の中でもあまり見かけない型番ではないでしょうか。ちょうど519と606の中間のようなシルエットらしいです。はい。
サイド&バックスタイル。
リーバイスのウェスト、細いので結構苦手なのですがW34なので良い塩梅です。
全体のフェードはのっぺりした感じですが、リペアやダメージがアクセントになっているので、退屈なツラではありません。
むしろこのくらいの色落ちのボディに色々施した方が、バランスは良く映りますよね。
パッチはしっかり残っています。
前述の通り、型番は509。現行では生産されていない廃番モデルです。腿周りはややゆとりがあり、テーパードしたシルエットはちょっと今っぽくもあるところが面白いですね。
細身のスニーカーと合わせるとかなりスッキリ見えます。
リペア部分。恐らくブラックデニムの生地を縫い付けています。2枚目の写真の上部、アタリが出ているところがジーンズの裾をほどいたような感じでステッチも残っており、他のブラックデニムのパンツを使ってリペアしたものではないでしょうか。外から生地を覆ってある箇所と、内側から生地を覆っている箇所が入り混じっているのも面白いですね。
ブリーチのスプラッシュ。右脚は内側、左脚は外側と、意図的につけたものかも?と思わせるような位置関係です。
綺麗なホワイトに抜けているので、雪を思わせるようなとても美しいデザインです。
ダメージやリペアが唯一無二の雰囲気を作り出すBOROのアイテム。やりすぎるとみすぼらしくもなってしまいますし、バランス感覚が要求されるアイテムでもありますが、直感的に気に入ったものは、ぜひチャレンジしてみるのが良いのではないでしょうか? カジュアルでもキレイめなスタイルが中心の昨今。そこにカウンターとして迎え撃つには面白いジャンルだと思います。ぜひ古着屋さんで、BOROのアイテムを手に取ってみてくださいね。
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