2019年8月12日
様々な視点、感性が入り混じって語られることの多いアイテム、それがケミカルウォッシュのアイテムではないでしょうか。
日本がバブルの1980年代に大ブレイクした加工ですが、その後一気に衰退し、オタクのファッションアイテムとしてステレオタイプのように挙げられるアイテムとして、ファッション好きからは敬遠されていましたが、また近年は注目されたり…と忙しない感じです。
今回はそんなケミカルウォッシュのジーンズをご紹介いたします。
ケミカルウォッシュとは、強力な漂白剤に漬けた軽石と一緒にウォッシュをかけ、石と生地が当たった部分が脱色し、白い部分が目立つように色落ちする加工です。
やはりなんといってもその見た目のインパクトが最大の特徴ですね。
オタクが履いているっていうイメージが長く語られてきましたが、実際には見たことないんですよねぇ。指なしのグローブは良く見ましたけど。
ということで、バック&サイドスタイル。程よいゆるさで現代でも通用するシルエットです。おそらくここが重要なポイントでしょう。
やりすぎの感じがないリアルなダメージ。
ケミカルな生地感も相まって、ハードすぎない感覚が今の気分ですね。
フロントのボタンは刻印などが一切ない、潔いシンプルなデザイン。他のインパクトが強いので、これはかなりバランスの取れたディテールではないでしょうか。
全体的には爽やかさも感じる色味の為、夏でも重さを感じさせず、軽やかな雰囲気が出そうです。実際ショーツに食傷ぎみの筆者としては、かなり着用率が上がっています。
暑い夏にはダメージ部分もベンチレーション代わりです。
バックのタグは切り取られた痕跡あり。
ユニオンジャックのような雰囲気がありますが、なんだか全体を見てみたかった!と焦らされるような配色ですね。見た目のインパクトが大きい分、細やかな部分はかなり控えめなデザインの為、本当に気負いなく着用できる優秀なボトムスです。
人は一度知ってしまうと、その先入観から抜け出せないものです。ケミカルウォッシュのアイテムもその餌食となるものの1つではないでしょうか。ゆえにその先入観のない若い人たちからリバイバルの波が広がっていくのでしょう。
リバイバルの波も一旦落ち着いた今、また時間の経過と共に忘れ去られてしまうかもしれないアイテム、ケミカルウォッシュ。サイズ感やシルエット、生地感にこだわりを持って、今一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか?ぜひ古着屋さんで探してみてくださいね。
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