2018年11月19日
ファッションの機能性も重視される昨今、オスマンサッコン、服の「軽さ」も十分なウリとなりますね。
軽くて温かいとくれば、冬のアウターとしては優秀です。
ですが、古い服の場合、その重さに質の良さを感じることが多々あります。今回はそんな重みを感じるガウンをご紹介いたします。
くすんだピンクのカラーが色っぽい、マキシ丈のガウン。驚くことなかれ、素材はシルクです。当時で言えば相当な高級品ではないかと思います。
サイドスタイル&バックスタイル。シルクでありながら、ずっしりとした生地の重さを感じます。相当な量の糸を使わなければ、こんな重みにはなりません。
着用すれば、どことなくリッチな気分になれる心地よい重量感です。
光沢の有り・無しで柄を表現しています。
ヒョウ柄のような雰囲気もある、独特なパターンの柄ですね。なんとも複雑な表情を生み出しています。
欠損しやすいベルトも残っています。結んで着用すると生地の動きも制約されて、さらに大人びた雰囲気が出ますね。
シルクでありながら前述の通り、生地もしっかりとしていますので、それなりの防寒性もありそうです。ガウンコート的な感じでも難しくなさそうです。
恐らくは濃いボルドーだった生地が褪せてピンクのような風合いに落ち着いたようです。当時の色合いを知る術はありませんが、さらに色気ある雰囲気だったことが想像できますね。
襟元にはダメージ、恐らくタバコで空けた穴ではないでしょうか。新品で買ったばかりの時に空けたとしたら、もう一日凹んだままですよね。ダウンタウンの松ちゃんが初めて買った車のシートを浜ちゃんがタバコで焦がしたエピソードを思い出しました。
軽い方が良いとされる時代、あえて洋服の重みを楽しむというのは、古着ならではの楽しみ方ではないでしょうか。そこには昔だからできた贅沢な生地の使い方や、技術上の制約など、想いを馳せてみるだけで面白い、エピソードを感じさせてくれます。
ガウンは古着好きには定番のアイテムとは言いながらも、なかなか着用している事を見かけない(特にメンズでは)ものです。
ぜひちょっと変わったアウターをお探しの方は、古着屋さんでガウンを探してみてくださいね。
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