2017年2月9日
アウトレットという言葉が広く普及して久しいですが、今や訳あり商品やシーズン落ちばかりが並んでいる場所でもなく、お得な商品が並んでいる、非常に魅力的に映る言葉のようですね。
さて今回は、いわゆるアウトレット行き、イレギュラー品のデニムシャツの紹介です。
襟がコーズに切り替えられたデニムシャツ。多分リーバイスとの事。「多分」の理由は後程明らかになります。強烈にメリハリのあるレギュラーのデニムシャツとは違い、あっさりとした表情のデニム生地。
サイドスタイル。ジャストで着こなせるサイジングが嬉しいです。
バックスタイル。キレイなインディゴの中に、波風を立てるようにダメージ(織り傷)が一箇所。裾から覗いているネイビーの生地は、
キルティング仕様になっている裏地です。防寒性を兼ね備えたライナーは、冬のインナーには最適のデニムシャツです。
左胸ポケット。フラップにある余分のボタンホールはいわゆる懐中時計の紐通し的ディテールでしょうか。
ポケットの縁に赤い何かが覗いているがおわかりになりますでしょうか。これが「多分」の理由です。
ブランドネームも大胆に切り取られています。大胆ではありますが、サイズ表記を残すという繊細さも見せるテクニック。
イレギュラー品(不良品)はタグを切り取って、アウトレットに回していたのではないかとの事です。先程の背中の織り傷が検品で引っかかったのかもしれませんね。
襟元のコーズは畝を横にして配されているので、シャープになりすぎない、どこかラフな仕上がりになっていますね。コーズの切り返しや裏地のキルティングなどギミックの多いシャツですが、情報過多な出で立ちになっていないのは、やはりバランス感覚の良さが光るクリエイションですね。
品質タグ。こちらは情報過多です。
ブランドタグを切り取られることによって、意味が抜け落ちて、純粋にデニムシャツとしての良さが際立って光る、イレギュラー品が生んだ古着の面白さが溢れていますね。
多分リーバイス。この曖昧さが古着の面白さを良く現している言葉ではないでしょうか。曖昧という言葉に身を置くのは体力のいる事ですが、その分楽しさも倍増ですよ。
今回のデニムシャツを購入したTEKITOU CLOTHINGさんは、一点一点にストーリーのある古着が見つかるお店です。気になった方は是非一度行ってみてくださいね。
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